金光教ヨーロッパ大会 第2日

第二日、15日はロンドン大学G2ルームで吉備楽コンサートを開催しました。

12時から入念なリハーサルを行い、楽人や舞人は着替えや化粧を済ませ、午後6時にいよいよ開演しました。日本宗教の音楽が専門のチャールズ・ロウ先生が金光教の歴史や教義、吉備楽や中正楽について短いレクチャーを行って下さいました。
その後、式典楽を紹介するため、模擬祭典を行いました。楽人たちは、祭員の動きに合わせ演奏しました。その後、各楽器の紹介を琴、笙、篳篥、龍笛の順に行い、「松吹風」を演奏しました。

そして、吉備舞「桜狩」を披露しました。綺麗に化粧し、一人は浅黄、一人は朱の衣装をまとった、二人の舞人が歌に合わせてゆっくりと入場しました。


曲の途中からは、題名にあるように桜の枝と扇を手に持って舞いました。
この舞は、基本的に動きがゆっくりですが、曲の最終部ではだんだんと歌と動きが速くなり、華麗な舞が観客の目を引きつけました。


「桜狩」の後、10分間休憩し、「箙の梅」を披露しました。舞人は源平合戦の武将の
衣装をまとい、腰には刀を差し、背中には箙(えびら)(矢を入れておくもの)を背負うという勇ましい姿で入場です。歌と語りが交互に謡われ、扇と梅を持ち、物語仕立ての迫力ある舞に観客は惜しみなく拍手を送りました。
最後に、山田所長が楽人・舞人・スタッフを紹介、拍手喝采を浴びました。


コンサート後、山田所長は「吉備楽という金光教の文化遺産を通して、イギリス社会に向けて金光教を紹介できたことは、とても意義深いことでした。模擬とは言え、ロンドン大学で祭典を仕え、『生神金光大神、天地金乃神』と御神号御神名をお唱えできたことに感動しました」と語りました。またコンサートを観覧しに来たイギリスの信徒は「素晴らしかったです。初めは小さな小さな集りでしたが、それを続けてきたからこそ、こんな立派なコンサートができるようになったのだと思います。本当に嬉しい!」と興奮していました。

今大会は、KICのスタッフに加え、コンサートのために日本から出演者など14人が両日参加していました。おかげで、これまでなかったヨーロッパ在住信奉者と日本在住信奉者との交流の場となり、双方の信心に刺激を与え良い経験となりました。またコンサートでは、信奉者は金光教の素晴らしさをイギリス社会に伝える場に居合わせ、感動していました。このお道を信心する誇りをかみしめることができた大会となりました。

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