「信の根拠」―岩﨑道與

現代社会にあって科学技術への依存度が増進するなか、天地を生きる人間として、科学とどう関わっていくかが、信仰の課題となっている。金光教国際センターでは、この問題を継続的に考えていきたいと願っている。今回は前所長の岩﨑道與師に、ご寄稿いただいた。

「信の根拠」
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「信の根拠」岩﨑道與


岩﨑写真「信の根拠」

金光教静岡教会 岩﨑道與

ある本に載っていた、忘れられない話しがある。
トリノの聖ヨハネ大聖堂には、磔になったイエスの遺体を包んだとされる聖骸布がある。その真偽をカトリック教会は正式に鑑定しようとしない。その理由は、鑑定の結果、それが偽物であることが判明するのを恐れているからではない。仮に、それが偽物であったとしても、カトリックの信仰にはダメージはない。逆に、信仰にとってダメージとなるのは、科学的に本物であると実証され、それを信仰の拠り所にした時だ。それは「信じる」ことではなくなるからだ。信じるということはまだ自明でない段階で、それを受け入れることでなければならない。それには「飛躍」が要る。 続きを読む

イギリス・ロンドンで金光教集会を開催

集合写真10月23日(日)に、イギリス・ロンドンのインペリアルホテルにおいて、金光教集会を開催しました。金光教北米教団(KCNA)より、ロドリック・ハシモト師(バンクーバー教会長)とジョアン・トロサ師(サンフランシスコ教会長)が出向して、信心研修会と祭典を仕えました。金光教の信奉者および求信者18名が集まりました。

 

「祈りの天地」―金光教沖縄遺骨収集奉仕に参加して_楠木信浩

摩文仁の丘

今月初めに発行の当センター英文ニュースレター「Face to Faith No.86」に掲載された、金光教沖縄遺骨収集奉仕についての記事の日本語原稿を以下に紹介します。

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「祈りの天地」―金光教沖縄遺骨収集奉仕に参加して
金光教国際センター次長・楠木信浩

沖縄は、東京から南西へ約1600キロ、飛行機で2時間30分に位置する、363の島からなる日本の県である。今から71年前、1945年、太平洋戦争末期、国内唯一の地上戦が行われた土地であり、わずか三ヶ月の間におよそ25万6千人の死者を出した。約半数は民間人の犠牲者であり、県民の4人に1人の命が失われたといわれている。米軍による地形が変わるほどの艦砲射撃と空爆は、鉄の暴風が巻き起こったと表現されるほど激しいものだった。従軍したアメリカ人記者は、「この世にあるだけの地獄を一カ所にまとめたような戦い」と記している。

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「取次の業」について―岩﨑道與

CIMG01561金光教国際センター前所長・現嘱託岩﨑道與が、昨年の北九州教区「教師研修会」にて講話を行いました。その内容を紹介します。

・・・近代化という時代社会の作用なのか、その「取次の業」ということが理念化され抽象化されていく中で、この中身がだんだんと曖昧になってきているのではないか、ということが総括プロジェクトでも度々議論されました。この「取次の業」の曖昧さこそが、「取次とは」ということを教団的課題にしていかなければならない現在の状況を生んでいると思えてなりません。そうであるのならば、ここで改めて「取次の業」ということを具体的に考えてみることが大切だと思います・・・
(文中より)

「「取次の業」について」
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「死者とのコミュニケーション」by岩﨑道與師

平成26年度教会布教研究会(金光教名古屋センター主催)に提出された、岩﨑道與師(金光教静岡教会長・国際センター前所長・現嘱託)による研究レポート「死者とのコミュニケーション」を紹介いたします。

「死者とのコミュニケーション」
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 「死者とのコミュニケーション」
                          岩﨑 道與
  

○死者という他者とのコミュニケーション

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思想学者・内田樹氏は「死と身体 コミュニケーションの磁場」という本の中で、「動物と人間の違いとは何か」という問いかけをした。この問いに対する一般的な答えとしては「言葉を話す」「道具を使う」などが思い浮かぶが、内田氏には別の答えがあった。それは「死者を弔う」という答えだった。そして、内田氏は続けて「それではなぜ人は死者を弔うのか」について、こう書いている。 続きを読む

第1回金光インターナショナルセレブレーションを開催!

DSCF7879hp金光教国際センターは、11月14、15日、ご霊地に世界各地の信奉者が集い、立教を祝う、The 1st Konko International Celebrationを開催しました。この集会は、ご霊地に集うことで、聖地としての場の力を体感し、いのちの立ち所を確認すること。また、お互いの信心と交流を深め合うことを願いとして行いました。当日は、北米、ハワイ、韓国、南米からの参加者を含め、約40名がご霊地に集いました。

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